小さい時から犬が大キライで触るのはおろか、近づくことさえできないくらい犬に対して恐怖心がありました。
それは今ではなくてはならない存在に変っていきました。
そこにいくまでにこんな経過がありました。
幼稚園に通っていた頃、近所の犬というのは家の前を通ると大きな声で吠え、いまでも飛びついてきそうな勢いで暴れていたり、野良犬がうろうろしていたりと幼い私にとってはとても恐怖を感じていた。
「噛む・吠える・追っかける」と人間にとってワースト3がそろった犬ばかりでした。
そんな頃、公園でみんなと遊んでいると突然男の子がコリー犬を引き連れてやってきた。
私はゾクッとして逃げようとした瞬間、その男の子からリードが離れて私を追っかけてきた。
私は無我夢中で鳴きながら逃げようとしましたが、逃げれるわけもなく、お尻をかまれてしまいました。
それ以来、犬が大キライになり、犬のシールの張ってあるおうちには遊びにいけなくなり、犬がいるとかなり遠回りをして学校から帰ってました。
そんなこんなで犬に対してはいい思い出もなく、むしろいやな思い出ばかりで犬を飼う人の気持ちが理解できませんでした。
私も大人になり、当時お付き合いをしていた男性(今はだんなさまデス)がアメリカに行くので私も後で行くことになった。一緒に旅行ということではなく、だんなはハーレーでアメリカ一周の旅の途中に私がちょっと3週間くらい一緒に同行するという感じでした。そんな中、だんなのお世話になった知り合いのご夫婦のお家に行くことになった。
「行く?」と聞かれ、「行きた〜い!」とうれしそうに言うと、だんなは大丈夫かな?という顔をしている。
聞いてみるとそのお家にはゴールデンが2頭いると言う。せっかくここまで来たから私は意を決して行くことにした。行く道中、犬には近寄らなければ大丈夫と自分自身に言い聞かせていた。
お家に到着してご夫妻に会えてとてもうれしかった。
でも犬の存在がどうしても気になる。
どこにいるんだろうと見るとだんながなでなでしてる・・・・
おいで〜と呼ばれたけど近寄れない。
やっぱり恐いのでその犬の様子を見ながら観察していた。
?!?!?!?!?!
えっ?犬ってこんなことするの?
えっ?犬なの?と疑うような行動や動作をしていた。
あんな大きな犬がお腹みせてひっくりかえってる、なんか喜んでるような顔・・・・
私が思ってた犬のイメージの犬って???
噛む?吠える?追っかける?
あんなに愛らしい犬がいることにカルチャーショックを受けました。
そう思った瞬間、自分から触りたいという気持ちになって触れてみた。
なんてかわいい、なんて愛らしいんだろう。
これが私が犬を好きになった第一歩でした。
それ以来犬にとても興味を持つようになりいろんな犬の本や情報を知るようになり、大きな勘違いに気づきました。
犬は本来「噛む・吠える・追っかける」という行動は本能としてもっているもの。
昔はその本能を生かして狩猟や牧畜などに犬に仕事をさせ、共存していましたが、いまでは時代も流れ、犬はペットという位置づけになっている。共存していくためには人間社会のルールを犬に学ばさなければいけない。
人間社会のルールというのは人間にとっては都合のよいルールですが、犬にとってはなんにもいいことがない。
噛むと叩かれる、吠えるとうるさいと言われる、追っかけると怒られる・・・・・
犬はもともと持っている本能はありますが、学習する能力は全部の犬が持っています。
その能力を引き出すのは飼い主自身です。
私自身も自分の飼い犬(ありん)にどれだけ教えられているか、ありんの行動を見て日々向上していこうと思っています。
きっと生涯そうしたいと思っています。
それが愛する者への愛情だと信じています。

はじめに
Thanks you ブレッジャーand ガス
inserted by FC2 system